韓国政府が、新型コロナウイルスの感染が急拡大している首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)を対象に、感染防止策「社会的距離の確保」のレベルを引き上げることを検討している。引き上げる場合、第1~第4段階に改編した新たな社会的距離確保体系の最高レベルに当たる第4段階となる可能性が指摘されている。
政府の中央事故収拾本部の孫映レ(ソン・ヨンレ)社会戦略班長は8日、「引き上げの可能性を念頭に、首都圏の自治体と毎日会議をしている」と記者団に伝えた。また「首都圏全体で見ると第4段階の基準をやや下回る水準だが、ソウルは第4段階基準に迫っている」と説明した。
直近1週間(1~7日)のソウル市の新規市中感染者は平均387.4人で、新たな社会的距離確保の第4段階の適用基準(389人)に近づいている。
こうした状況から、政府はソウル市のみを対象に引き上げることも協議中とされる。仮に第4段階となれば、午後6時以降の3人以上の私的な集まりは禁じられ、説明会や記念式典などの行事は禁止される。1人デモ以外の集会や行事も全面禁止され、結婚式や葬儀には親戚のみ出席が許される。
記事出典: ⓒソウル聯合ニュース